2009年6月の記事一覧

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ジェネリック医薬品の台頭:その①

―:でも業界を見てるとやっぱりジェネリックとか後発医薬品の存在感は年々大きくなって来てるような気がします。

元MR:それを説明する前に、なぜ医療費は増大するのかっていう問題があるんですけど、医療の現場サイド、つまり医療現場としては、新薬を先発医薬品を使いたいんですよね。なぜかっていうと、新薬を使う事によって利益、つまり薬価差が大きくなり、医療機関によっては利益が大きくなるという事なんですね。あと新しい薬というのは患者さんにとっても病気も治るし、信頼感もできて医療機関としては新薬を使いたいわけなんですね。だから医療費も当然増えていくんだと思います。

―:なるほど。

元MR:また最近の医療現場においては医師や看護師の人材不足という問題もあって、人件費にかかる負担も増えてきているので、どうしても医療費は増えていく物なんですよね。

―:それからジェネリックの問題っていうのはどうなんですか?

元MR:そうですね、医療機関側と違って、患者さんサイドから医療を見ると、患者さんとしては安い薬で病気が治るに越した事はないのであって、少しでも安い薬を使って欲しいのが本音だと思いますね。

―:そうですよね、自分たち患者からすると安いジェネリックを使って欲しいんですけど、業界側から見るとジェネリックっていうのは、結構冷ややかな反応なんでしょうかね。

元MR:そうですね。業界側からすればジェネリックっていうのはあまり好ましいものではないですね。

―:それはやっぱり粗利が減るからなんですか?

元MR:それも当然ありますね。先発メーカーからみるとジェネリックっていうのはたぶん嫌がられているもんだとは思うんですけど、今は結構ジェネリック専門のメーカーができているんですよ。

―:そうなんですか。

元MR:結構大手もあって、○○さんとか数社ありますよ。

2009年6月 1日|

カテゴリー:後発医薬品・ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品の台頭:その②

―:それ(ジェネリックの台頭)っていうのは最近できてきた流れなんですか?

元MR:以前だったら先発メーカーとジェネリックを作る後発メーカーってのが分かれていたんですけども、今はもう新しい薬も作るけども、ジェネリックも手がけないと薬価差ダウンが埋められないんで、ちょっとぐちゃぐちゃ状態にはなっていますけども、大きくは先発医薬品メーカーと後発医薬品メーカーに分かれてはいますね。

―:じゃあ、まず新薬の話をお聞きしたいんですけども。

元MR:その前に薬の仕組みから説明したいと思うんですけども、新薬っていうのは特許の申請から20年位が特許として認められているんですよね。申請っていうのはは新しい成分が認められてからなんですけど、薬っていうのは、苔とか新しい細菌なんかから見つけられて、その時点からの20年なんで、新薬の発売から20年ではないんですね。だから今使われている薬でも、発明されたのは今から20年以上前で、それから20年が特許期間であって、発売後4から5年で特許期間が切れる事もあり得るわけなんですね。

―:そうなんですね。

元MR:だから新薬の発売から特許の期限切れまでが短ければ短いほど利益の恩恵にあずかる期間が短いわけですけど、まれに5年間延長もされる事もあります。

―:そうなんですか。じゃあ特許が切れたら同じジャンルっていうか、似たような競合品が入って来てもいいって事なんですか?

元MR:そうです、それが後発品の事なんです、先発メーカーはこの特許権があるんでその権利に守られているんですけど、その特許が切れてしまうと後発品メーカーもその薬を作ってもいいですよという事なんです。

―:なるほど。

2009年6月 1日|

カテゴリー:後発医薬品・ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品の台頭:その③

―:その特許(先発医薬品の商標)がある事によって先発会社の利益があり、その後市場が特許が切れる事により解放され、後発品が出て、先発と後発が一緒に出回るという事なんですね。その後発品の事をジェネリックっていうんですね。

元MR:これがもし一般的な商品だったらこの特許権で守られるんだと思うんですけど、医薬品の場合はどうしても、価格も高いんで、ある程度の特許の期間を設けて、その成分で特許が切れると安い薬も作ってもいいよと国が認めているんです。それが大体特許申請から20年、伸びても25年です。

―:そうなんですね。

元MR:新薬っていうのは当たれば利益も大きいんですけど、例を挙げると△△(注:ある有名な薬の名前)なんていう薬があるんですけど、知りませんか?

―:名前はなんとなく聞いた事はあるような気もします。

元MR:ああ、名前だけは・・・。そうですか。自分たち医薬品メーカーの間では化け物のような薬なんですけど。

―:そうなんですか?

元MR:1989年に発売されて、あの頃からもう発売されて20年近くなりますけど、だいたいあの頃からメタボとか肥満が巷で取り上げられるようになって、健康志向が高まってきた頃だと思うんですよね。だからこの薬も高脂血症に効く薬だという事でバカ当たりして、これは○○さんが発売しているんですけども、この薬、ピーク時の売り上げが2000億、2000億ですよ。一年間で2000億の薬が売れるんですよ、これって凄いと思いません?

―:すごい、すごいですね。

元MR:一つの薬の一年間の売り上げですよ、これって。

―:それってすごいですね。

元MR:たぶん開発経費も莫大にかかってはいるんでしょうけど、でもこれだけ売れればね、ホント薬って利益デカイんですよ。一つの薬で2000億ですからね。

―:やっぱすごいですね。

元MR:聞く所によると、○○さんはこの薬で新しい社屋が建ったらしいんですけど、まさにそれは△△御殿って呼ばれてましたね。まさに北海道なんかのイワシ御殿なんかと一緒ですよね。まあ、ちょっとこれはケタも違うんですけどね。それだけデカイんですよ、薬って。当たればなんですけどね。だからどこのメーカーも新しい薬を開発しているんですけど、そのような新薬で発売して売り上げもデカイ薬の事を"ピカ新"と業界では言っているんですけど「オマエんとこはピカ新があっていいな」とか、「うちはゾロばっかだぞ」とか言ってふざけたりしてたんですけどね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:後発医薬品・ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品の台頭:その④

―:もう一回、ピカ新って言うのを教えてもらってもいいですか?

元MR:新しい薬で、爆発的に売れている薬をピカ新といいます。

―:ゾロっていうのは?

元MR:ジェネリックの事。

―:ああ、そういう区別の仕方をするんですね。

元MR:先発品メーカーからすればゾロって言うのは、先発品を真似して作っている薬であって、言い方は悪いですけれども「ゾロメーカー」ってよく言う事がありますね。

―:うーん。

元MR:今では、後発医薬品を作っているメーカーもたくさん、しかも大手もありますからそういう言い方はしないのかもしれないですけどね。昔は新薬のメーカーとゾロメーカーって結構分かれていましたね。今は政府が後押ししてジェネリックを押しているからイメージもかなり良くなっていますけどね。

―:そうですね。政府としても医療費削減目標があるでしょうし。

元MR:だから昔はそんな感じでしたね。メーカーによっても結構優劣があったりもしましたね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:後発医薬品・ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品の台頭:その⑤

―:後発医薬品の状況についてはどうなのか教えてもらえませんか?

元MR:それは先発品の売り上げが大きければ大きいほど、その後発品を出せば売れるんじゃないかと思うのは当たり前で、たくさんの後発品が競って出ます。そうなると当然先発品の売り上げも下がります、そんな宿命も背負っていますね。

―:そうなってくると、新薬を出し続けなきゃいけなくなりますよね。

元MR:そうです、それが医薬品メーカーの宿命ですね。

―:でもそう簡単に医薬品の新薬って出るもんなんですか?

元MR:先ほどのピカ新の話じゃないですけども、滅多にそんなバカ売れする薬が出るわけじゃないし、開発費も莫大だし、それに比べれば後発医薬品なんかは、先発品が売れていれば売れているほど後発医薬品もだいたい売れるだろうと予測できるわけだし、企業としても予定が立てられるわけですよね。先発医薬品メーカーはそれだけの巨額の開発費を投じて、しかもピカ新が必ず出るとは限らないし、言うなれば博打みたいな所もありますよね。

―:そうですね、企業にも相当な体力が無いとできない事ですよね。

元MR:そうですね。

―:だとすると、医薬品業界としてはこれからは、後発医薬品の問題なんかで厳しくなるって事なんですか?あえて言うとそれが不安要因となる訳なんですかね。

元MR:後発医薬品が増えていくから不安だと感じるのは先発メーカーの方であって、業界として後発医薬品が増えていくのは仕方のない事だと思いますね。患者さんもそれだけ負担も軽くなって助かると思うんですよ。ただ医薬品業界としては厳しくなる事には間違いないですね。

―:なるほど、よくわかりました。

2009年6月 1日|

カテゴリー:後発医薬品・ジェネリック医薬品

MRが転職する時:その①

―:じゃあ「MRが転職する時」っていうこれまた渋いテーマなんですけど。

元MR:そうですね。これは一応これも僕の体験談ではあるんですけれども、2つあると思うんですね。MRが同じ業界であるけれども違う会社に行く場合、同業種で会社を変わる時ですね。また、もうMRだったけども、自分のようにちょっと田舎に戻ったりするってことで、全然違う業界に入るっていうことですね。この2つがあると思うんですけども、最初に同様、製薬業界ではあるけども違う会社に行く時。これってどういう時かと自分は考えたんですよ。今までの経験とか体験をちょっと調べてみると思ったのが、どうしても車関係ですね。

―:そうなんですか。

元MR:車は社有車なんですよね。社有車を本当だったら出社して会社から営業車で出て、また会社戻ってそして電車かなんかで家に戻ってくるんですけど、この業界独特のものがあるんで、もう家から直接自分の社用車で出て、そしてまた家に戻ってくる。直行直帰の仕事が多いんで、だからどうしても車に乗ってる時間も長くて、いろんな所に行くわけですよね。それだけならまだいいんですけども、どうしても休みの日に使う事、使ってはいけないんですけども、使う事が出てくるんですよね。

―:はいはい。

元MR:独身者とかの場合、どうしてもちょっとコンビニ行ったりする時に車で行くわけじゃないですか。そうしたら社用車使うわけじゃないですか。そのとき運が悪く事故したりとか。

―:ああ~。

元MR:怖い、考えただけで怖いんですけど、こういう時に事故に遭う事が多いんですよ。

―:そうなんですか。

元MR:「なんだ、お前どこで事故したんだ、いつしたんだ」ってなってくると総務からえらい怒られちゃう。怒られてしまうんならいいけど徹底的に言われるんで、理由から何から何まで。「そんな事ではな」ってことで辞めていく、そういうのは何人か見てますね。

―:それは怖いですね。

元MR:だから乗らないのが一番いいんですけども、乗らないわけにいかない事もあるんですよ。だから多分会社としてもある程度認めてるんですけど、そこで事故に遭った場合もうどうしようもない。事故を起こした場合ですね。どうしようもないんですよ。

―:うん。

元MR:だからそれで結構辞めていっちゃいますね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRが転職する時

MRが転職する時:その②

元MR:あと担当のドクターとの約束とか、大きなトラブルがあった時とか、どうしても会社としては打撃ですからそういう事がきっかけになるし、自分の担当している中で「これだけは絶対落とせないぞ」っていうような得意先を落とした場合ですよね。会社としての打撃がすごくこれもすごく大きい。また飲み会も一応仕事なんで、飲み会で結構失態して辞めていく人も多いんですよ。

―:うわあ・・・そうなんですね。

元MR:それからこのもう一つの理由はやっぱりあれですね。給与関係とか待遇面とか今の会社にいてもちょっとうだつが上がらないというか「ああもう駄目かな」と本人が自覚した時。その時は自分がMRの資格とか持ってれば、その同じ業界で違う会社に行く。これはもう僕の知ってる人も二人に一人は絶対替わります。

―:本当ですか。

元MR:この業界。

―:そんなにですか。

元MR:ほとんどと言っていいぐらい替わります。

―:本当ですか。

元MR:若いやつは必ず替わります。

―:本当ですか。確かにほかのメーカーさんと話すというのは聞いてますけど。

元MR:横の方は仲良くなりますから。「おまえのとこどうだ」ってなって「うちはいいですよ」となってくると、「じゃあお前の所、行こうかな」ってなってくるんです。同じ病院回ってるんだから、会社はどこでもいいわけですよね。要は待遇を上げればいいんですから。まして外資系ですから、たくさんいますから、いい話とかけっこうおいしい話たくさん聞くんですよね。

―:それで転職考えちゃうんですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRが転職する時

MRが転職する時:その③

―:でもそんなに転職って多いんですか。

元MR:外資系ってムチャクチャ待遇いいんですよ。だからどうしても行きたくなる若い新卒とか、2、3年でMR資格とか取ったやつにしてはいい会社に行きたいっていうの分かるんですよ。それだけキツいんですけど、大変なんですけど、変わってみなくちゃ分からないんで、(会社)変わることが多いですね。

―:でも急に転職したとして、ドクターさんの反応はどうなんですか?今まで「よその薬は駄目ですよ」って言ってたのが、急に他の会社に移動して「やっぱり今までいたとこの薬は駄目だったよ」っていう風な言い方をして・・・。

元MR:だから先生はそれ慣れてますよ。

―:本当ですか。

元MR:うん。先生から言われることも多いんですよ。「おまえ、こっちのほうがいいらしいぜ」と。

―:ははは。

元MR:そういう事、結構聞きますよ。「先生から言われたからそれは絶対確かだな」と。そうすると周りに相談して変わっちゃうこと多いですね。

―:ふーん。

元MR:情報としては同業他社は何言ってくるか分かんないじゃないですか。やっぱり第三者の意見を聞きたいわけですよね。そして先生に「あそこ行きたいんですけどどうですか」って言えば先生は客観的に全部知ってるわけですから、それから情報得たりしていけば、確かな情報ですね。やっぱそれで変わっていく事も多いですね。若い人、若い20代前半から後半かけては結構そういうことが多いです。「君、やるんだったらこっちのほうがいいよ」って言ってくれると、若いやつって結構「あ、そうなんですか」ってなってくる。年取ってくると、「先生またそんなこと言って^^」ってなってくるけど、若いやつ結構それで変わる。多い、それが。

―:そうですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRが転職する時

MR時代のエピソード:その①

―:逸話というか、面白いエピソードみたいなのはありますか?

元MR:今までの逸話っていうか、ありきたりなもんですよね。例えばこういう話をこういうことがありましたっていうことで、ちょっとそれを話してみようかなと思うんですけれども、僕が知ってる某大手メーカーのMRの話なんですが、その時代はたぶんこの人だったらプロパーと呼ばれてた時代だと思うんですよ。20年前ぐらいまでプロパーって結構呼ばれてたんで、プロパーは提供者って意味があるんですけど、だから、昔の人にとっては、医者からすればMRなんか、なんか物持ってくる人ぐらいだから、そのぐらいにしか思ってない、たぶん。プロパーって薬を提供するってことなんですけども、まあ薬ですよね、それを提供するんでプロパーっていう時代があって「プロパー、プロパー」って呼び捨てるような時代があった

―:ええ。

元MR:そういう時代の人なんですけども、その人から話を聞いたところによると、初め工場に就職したらしいんですよ、医薬品メーカーっていうか、近くの工場があったから。この人がいたのは○○県なんですけども、○○県って○○(大手製薬メーカー)とかいろいろあるんですけどね。だから、そこに工場が近くにあったからってことでそこに就職したんですけれども、よく働くからってことで今度は営業に抜擢されたっていうか、人数が足りなかったのか営業に使われることになりまして、今度は営業力がちょっといいっていうことで今度は都会の方に回されて、何も知らないうちに、いろんなことを知ってる工場出身者ですから、他のプロパーと違うわけですよね、働き方が。何とか自分も頑張っていきたいっていうことで、院長先生の目に留まる事をしたいっていう事をいろいろ自分で考えたらしいんですよ。そして、一つ考えたのが、病院にいつも行ってて患者さんの靴が結構乱れてるんで、そういうのを目に付くごとにそろえていこうと。そうしてるうちに結構評判っていうか看護婦さんたちの目にも留まって、ついには院長先生にも目をかけられて、結局最後は売り上げが社内トップになっちゃったと、そういう話をずっと聞いてまして、いろいろ営業でもプロパーでも、いろいろ手はあるんだなということを思わされましたね。そういうこともあったんですね。

―:それっていいですよね、結構手軽にできそうっていうか、いい心掛けですよね。

元MR:そうですね。なんか医薬品メーカーの営業だからっていう意味じゃないですね、営業全般に通じる話かなとは思いますけれども。そういうやり方もあるってことですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:印象に残った逸話・エピソード

MR時代のエピソード:その②

元MR:さっきとは別の人なんですけども、どうしてもこの仕事ってゴルフが仕事っていうこともあるんですけども、それが趣味になっていくことも多いんですけども、ちょっとお家の方に結構大きな田んぼがあって。自分がゴルフを毎週毎週それを先生としてるってことで、近くでゴルフ自分でできないかといろいろ考えてるうちに、自分の田んぼをつぶして、芝生を植えて、少しずつ手入れして、打ちっぱなし場を作ってしまったんですね、自分の自宅の横に。その趣味と実益を兼ねて、自分家の裏がすぐ打ちっぱなし。400~500メートルの平米で。

―:おお、すごいですね。

元MR:四百平米って結構でかいでしょ。「うわ、なんだこりゃ」って思う、自分で作ったっていうんですよ。ゴルフ好きにはたまらないでしょうね、家の裏が打ちっぱなしができて。ほんとのコースのような傾斜はないですけども、でもそれだけの土地と芝生があるってことは、ゴルフ好きにはたまらないですね。当然他にもいろいろな趣味があるんですけど、この人は。庭には大きい鯉を飼ったり、盆栽もすごく多くて、もともとお金はあったんでしょうけども、地場の人でですね、地元の名士ではあったと思うんですよ。でも、そういう人がMRになったっていうことで、結構そういうお話とかも全部先生と一緒にできるし、一番いいのはやっぱりゴルフが趣味と実益を兼ねたっていうことでしょうね。まさにMRとしては理想の暮らしですよね。今では悠々自適の生活を送られてて、ほんとに定年後のMRの理想の姿だなと思いましたね。

―:確かに凄いですね。

元MR:プロパー時代っていうのは結構給料もよかったっていうんですよ。だから売上も結構上げればそれだけ給料もいいと。そういった高給っていうか、給料面の......。

―:結構しっかりした仕事ですよね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:印象に残った逸話・エピソード

MRは転勤が多い!!:その①

―:MRやってて他にキツかった事ってありますか?

元MR:そうそう、やっぱ転勤が多かったところかな。

―:ああそうか。それがありますよね。3年から5年でしたっけ。

元MR:そうそう、十数年間で最終的に転勤としては、大きな転勤としてはA県からC県に転勤になった時、支店が変わったら仲間も変わるけど、担当がしょっちゅう変わるから、所長クラスが変わったら担当も全部変えられる。大体課長クラスは担当を自分の考えで変えるから。1年や2年でも変わるときは変わるし、ガンガン。最初はA県、でそれからB県に行って、B県に行ったら今度はC県。C県だったら今度はD県。で、同じD県のD市内と○○地域とか○○地域担当、ついでに○○地域も全部担当。担当がコロコロ変わるっていう事だね。担当が変わっても転勤がやっぱ辛いかな。結婚すると転勤が本当につらい(泣)。

―:そうですね。

元MR:ひとりもんの時はこれほど楽しい商売は無いと思うんだよね。遠いとこ行けるし遊べるし。まぁお金も貯まるし。身入りもいいしね。やはり結婚してする商売としては苦しいものがある。

―:ええ。

元MR: ほんとにMSさんとか卸さんとかね、うらやましく思う。卸さんとかだとね、例えば○○県だったら○○市から動くこと無い。メーカーほどの見入りは無いとは思うけれども。

―:そうなると子供さんも結構辛いですよね、

元MR:1人もんだったらね・・・。

2009年6月 1日|

カテゴリー:転勤体験談

MRは転勤が多い!!:その②

―:じゃあ、転勤の体験談っていうことで、時期とか分かりますか。

元MR:そうですね、だいたい僕の経験からすれば時期は年度末ですよね。これはだいたいどんな会社でも一緒だと思うんですけれども、製薬会社の場合外資系も結構強いところがあるんで、外資と日本で分けて考えるんですけれども、自分が居たのが日本系だって事で、年度末は3月ですよね。3月から9月かな。9月から3月なんですけども、ということは、それよりちょっと一月前ぐらいにいわれることが多いんですよね。4月1日付だったら2月から3月初め、10月1日付だったら8月のお盆明けぐらいからかな、言われるのがですね。転勤の、今話題にしてるのは決まる時期ですよね。転勤の引っ越しとかそういう指示の時期じゃなくて、転勤が決まるっていうか言い渡される時期ですね。それが日本系の場合は2月中旬ぐらいでしょうね。それで秋の方は8月の中旬ぐらい。そのぐらいにちょっと怪しい動きがあるんですね。

―:あるんですか。

元MR:うん。どうしても。

―:外資が2月、3月とか、9月、10月っていうのはなんとなく分かるんですけど、何で6月と12月......。

元MR:決算がたぶんこうなってんだと思うんですよね。これ昔聞いたことがあるんですけれども、1年間で区切ってあると思うんですよ、たぶん。日本は春だから4月からになったけど、日本もこの場合は1月から12月までっていうふうになってるんじゃないかなと思うんですよね。だから、日本の場合は新学期を子どもに合わせてやる、年度末もそれで回してますんでね。外国の方はそういう社会の中がそう決まっているっていうのがあるからですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:転勤体験談

MRは転勤が多い!!:その③

―:で、(転勤を切り出される)シチューエーションとしては・・・

元MR:どこでっていうのは、まずありえるのが、本社とか支社にみんなが集まりますよね、そういう時って結構会議の書類を作ったりするんですけども、そのときにみんながずっと内勤作業してますよね、そういう時に所長とか課長クラスから「ちょっと○○君」っていうことで別室に呼ばれるんですよね。これの雰囲気っていうのは最初の経験では何だろうなと思うんですけれども、もう周りの雰囲気って、結構「アッ」という風で分かるんですよね。

―:「あっ、もしかして!」ていう感じなんですか。

元MR:うん。自分も別室に入って始めて何のことか分かる。2回目、3回目になればその雰囲気が大体分かるはずですね。もうひとつのシチュエーションとしては、出先とか出張先とか単身赴任先とか多いんでそこに上司が一緒に挨拶とかで来ることが多いんですけども、そういう時にちょっと雑談の中でポロッといってくる時。そういう状況あるんですけど、例えば同行の販売中にちょっと車の中で軽く言われたりとか、昼飯を食べてるときに、いつもだったら渋い上司、ケチな上司なんですけども、それが「ちょっと今日はいいとこに連れて行ってやろう」とか「行こうじゃないか」と提案される時。「何かおかしいな」と思って一緒にご飯食べるんですよね。それとかいつもは定食屋なのに「ちょっとホテルの今日はレストランに行こう」とか、そういう誘われるときはちょっとおかしいと。まぁ普通の上司はそういうことはしないですから。

―:ほんとですね。

元MR:そういうときに言われる事は多いですね。

―:なるほど。

2009年6月 1日|

カテゴリー:転勤体験談

MRは転勤が多い!!:その④

―:雰囲気的にはどうなんです? 「うわあ、転勤だ」っていう感じなんですか、それとも「ああ転勤なんだ」っていう。

元MR:それはもういきなり言われるからですね、どうしても喜ばしいことじゃないと思うんですよね。だから、一瞬ちょっと戸惑う。だから、ちょっと考えたいんですけれども、そういう時まで上司もやっぱり上手いですね。やっぱりこれが一番気になるところかなと思うんですけど、これも、自分の体験談とか聞いたところとか、結構自分もこの職だけじゃなくて何回も職変わってるんで転勤とかよく分かるんですけど、まず当然言われるのは上司の人にですよね。直属の上司、課長あるいはもっと上の所長クラス、その辺から言われることはやっぱり一番多いですね。

―:そうなんですね。

元MR:どういった状況で言われるかっていうのは、やっぱりどうしても雑談から入ってきて、「最近どう、調子は」っていう感じで聞かれるんですよね。「担当地区慣れた?」とか、「奥さん元気」とか、「君、ご両親も元気だったよね」とか、「子どもさんも学校に慣れたかな」と、そういう軽いタッチで入ってくるんですよね。最初は。

―:ええ。

元MR:「どうしたのかな?今日の課長ちょっとなんか違うな」という感じはその辺で大体分かるんですよね。それから今度はちょっと間をおいて、いろいろそれで雑談して「ところで」って事で入ってきて、「今度福岡の支店で一人欠員が出たんだけど」と、あるいは「名古屋で君と同期の者がちょっと辞めたんだけど」と。また、「あっちの営業所では即戦力を探してるみたいなんだけど」っていうことで入ってきたり、「あっちの部署では若い者を引っ張る30代の営業を探してる」と。いかにも自分をどっかから欲しいんだよっていうような言い方ですよね。

―:なるほど、なるほど。

2009年6月 1日|

カテゴリー:転勤体験談

MRは転勤が多い!!:その⑤

元MR:そういう感じで、上司としては言ってきます。当然転勤ですから、まず自分の部署でいらないから出すんであって、でもそういうことは絶対伝えませんね。「どっかで欲しがってる」とか、「あっちで君を望まれてる」とか、そういう言い方で。それとか、あとは本題に入って、「ところで君なんかそこにどうかな」と。「適任だと思うけどな」って事を言われて、「君だったら今までの経験もあるし、行ってもらえないだろうか」と。また、「あそこの所長、ぜひ君に来てほしいといってきてるよ。君もよく知ってると思うけど」っていう感じでいってきましたね。「私も君だったらもう責任を持って進められるんだ」と。いかにも自分でないと、というような感じ。そんな感じでいわれますね。

―:なるほど。

元MR:後はどんな理由っていう理由付けを、後付けなんですけどされて「こんな時代でも来てほしいっていうのはありがたいもんだよな」とか、ちょっと情けが入ってくるんですよね。この辺で。

―:ええ。

元MR:「今の君の担当地区よりあそこの方がやりがいがあるぞ」とか、「あそこの所長はとってもいいやつ、おれもよく知ってる」と。「あそこの営業所はここと違って雰囲気もとってもいいぞ」と、そう言ってそこに行く方の所をとってもベタ褒めするんですよ。

―:ははは。

元MR:あるいはちょっと最後になって、「この話受けてもらわないと、ちょっと困るんだよね」と、もう後戻りできないような言い方ですよね。「とってもいい話だと思うんだけどなあ」と。「あそこだったら行きたいやつはまだ他にもいっぱいいるんだけどな」と。それとか「あそこは何といっても子どもさんの教育にもとってもいい環境だよ」と、周りの方も攻めてくる。「ここと違って奥さんの買い物にもとっても便利だよ」と。いろんなことをあれやこれやいってくるんですね。後付けとして。

―:なるほど、なるほど。

2009年6月 1日|

カテゴリー:転勤体験談

MRは転勤が多い!!:その⑥

元MR:そして最終的にちょっと威圧的になって、「もうこれは会社の決めたことだから」と。「社会っていうといろいろあるよな」と。それとか、「みんな先輩たちもそうやって苦労してきてるんだぞ」と。「奥さんと帰ったらよく話し合ってみてくれないか」と。「引っ越しの準備とかあるし、早めに決めてくれよな」と。こうなったら、もう決めなくちゃいけない。こんな感じでじわりじわりと来て、最後にはもう決める。さすがに上司だなと感じる。うまい。そう感じられますよ。

―:凄いですよね。でもこれって基本的には拒否できないわけですよね。

元MR:基本的に拒否できないですね。俺もそうやって聞いたことがあります。「これ拒否したらどうなるんですか」って。「ちょっとそれは困るなあ」って事で、「もう辞めてもらうしかないな」っていう事を言われたことあるんですよ。

―:本当ですか。あの、どういう基準で決まるんですか。やっぱ欠員、人数調整っていうのは分かるんですけど、どういう基準で・・・。

元MR:欠員とか最初の採用時の条件とか多分色々あると思うんですよ。「転勤可かどうか」とか。昔の厳しい時代に入った人は大抵採用時に、採用のとこに「転勤可」とか絶対書くはずなんですよ。それが結構人事に残るんです。それがある。だから厳しい時に入ってしまうとそれがずっと引っ張られる。でも新入社員で入ると結構大事に育てられるからその辺は融通はきくけど、基準も厳しいし・・・そこの条件も結構いろんなことが書いてある。

―:見えない違いみたいな。

元MR:「不足要員のための補助要員てなもんだ」と、「お前はそれを了解して入ってきたよな」と。

―:なるほど。よ・よく分かりました・・・。

2009年6月 1日|

カテゴリー:転勤体験談

MRが離婚する時:その①

―:離婚っていう凄い恐ろしいテーマが出てるんですけど、......なぜ?

元MR:そうですね。これ、時代とともに今離婚率も増えていると思うんですけれども、僕が、この業界に入った時点で思ったのは、その会社ですね。中途で入ってはいたんですけど、周りをパッと見て離婚している人が多かった。その会社に限った事というか、業界が結構そういう体質を持っているんだなと。

―:そうなんですか。

元MR:いろいろ話を聞いてみて、別に珍しくもないということで、見てみたら結構いるということで。数人いましたね。

―:そうなんですか。

元MR:「今は(離婚)協議中」とか、「もうちょっとやばい、あぶない」とか、そういうのも結構ありましたね。理由っていうのは、僕も話を聞いたり、いろいろ考えたりしたんですけれども、どうしても長期出張が多い仕事ですよね。地方のホテルに1週間泊まったりとか、下手すると遠くに行って、ひと月泊まりっぱなし。そういうこともあるんで。先生との飲み会も多いし、そういう関係でどうしても異性とのトラブルが・・・。

―:ああなるほど。

元MR:それがやっぱりメインだと思うんですよ。なんだかんだ言って。結局やっぱりこれが大きいと思うんですよね。

―:確かに、やっぱり監視の目がなくて、ある程度お金が自由になったらそれはそうでしょうね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの結婚生活

MRが離婚する時:その②

元MR:後はどうしても転勤ですね。夫婦だけでまだ子どもがいない時なら、日本全国どこにでも行くと思うんですけども、どうしても子供ができてしまうと子供と一緒になかなか全国いろいろ飛び回れない。学校の関係とかいろいろあるので、どうしても単身赴任になってしまう。それでまたいろいろと問題が起きてくる、ということも、理由だと思うんですね。それに転勤と一緒に担当替えも結構多いんで、男は仕事として担当変わってもいいと思うんですけど、担当地区が変わるということによって、奥さんも周辺との付き合いとかそういうのが全部変わってきちゃうんで、疲れてくるんで・・・だんだん奥さんの方がどうしてもなじめなくなってくる、2~3年ごと、4~5年ごと変わってくるとですね。

―:近所付き合いが変わってきますからね。

元MR:大手とか知ってるメーカーさんによっては10年ごとぐらいありますけど、10年後にメーカーさんが変わるっていうのは大きいと思うんですよね。まあ、異性関係の次にですけどね。

―:自分は子供の頃転勤ほとんど無くて親も毎日家にいましたけど、一回だけひと月ぐらい親父がいなかったことがあるんですけど、はっきり覚えてますからね。長かったですね。

元MR:大きいと思いますね。子どもにとっての生活もね。だからどうしても子どもが思春期とか、そういう時に出張とかばっかりになってくると色々よくないですよね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの結婚生活

MRが結婚するシチュエーション:その①

―:結婚してからの結婚生活については以前聞いたんですけど、これは、結婚する前の話ですね。ちょっと語っていただきますか。

元MR:そうですね。まあここではMRの結婚としてちょっとお話したいんですけども、まあ普通の業界ではどうか僕も知らない。これがMRに当てはまるかどうかは分からないんですけれども、一応自分のいた業界なんで、その周りの状況っていうのをちょっと話そうかなと思うんですけど、MR同士の紹介とかもいろいろあるからですね、それは普通の人たちだって一緒だと思うんですよね。でもMR同士っていうか、そのどうしてもさっき言ったように、出張とか遠くに行っちゃうと同じ会社同士の付き合いよりも、他の会社との付き合いの方が多くなる。そいつらと飲みに行く。そっちの方の仲間の方が増えてくるんで、違う色々な出会いっていうのが出てくるじゃないですか。まあそっちから付き合いがあるとは思うんですけど。そういう事もありえますね。

―:行事が多いとか。

元MR:忘年会とか、新年会とか、ああいった得意先との行事ですね。そんな中での出会い。そういった行事も多くなるんで、これは自分の周りの事なんですけれども、MRで結婚した奴見たら、入社後すぐした奴、22~23で大学卒業しますよね。そして入って部署に担当持って回りますよね。そしてすぐ結婚するやつ、1~2年か2~3年で、これっていうのは、新しい担当地区に行って、病院に入って、ナースっていうのは、出会いが無いって聞くじゃないですか。だからそこに新しい新卒でかっこいいMRが来ると結構話題になるんですよね。それですぐつかまっちゃうんですよね。すぐ入って結婚する奴はたいてい年上のナースですね。2~3歳か4~5歳年上のナース。これが入社後2~3年で結婚する場合。反対に今度はずっと20代で結婚しなくて30代~40の前半ぐらいで結婚する人も結構います。ある程度MRすると結構お金持ってくるんで、その余裕なのか若い子と結婚する場合が多い。この二極端ですね。

―:それはちょっと希望が出てきますね。いい話ですよね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの結婚生活

MRが結婚するシチュエーション:その②

元MR:だから、それは普通の会社でもたぶん言えることだと思うんですよ。MRって事に関してじゃなくて、たぶん普通の会社でもいえるような、今の時代はこうなのかなと思いますけどね。結婚するやつは早い。でもしないやつは遅いと。相手ですね。

―:そうですね。やっぱり相手がいないとですね。

元MR:どんなMRの結婚相手かってことですけども、当然どこでも会社、MRに限らず社内結婚ってあると思うんですけども、MRの場合、あるとすれば中にいる女性というのはいることはいるんですけども、10年前その辺は少なかったんで、多かったと思うんですけど、やっぱり薬剤師とか事務の人ですね。その辺が多いんですけども。薬剤師なんか絶対一人しかいないわけですから。まあ一人か二人ですね。

―:そうなんですね

元MR:社内の薬剤師にはMRは月に2~3回密接に講義を受けるんですよ。だからどうしても親しくなっていくんですよね。飲み会とかあると、薬剤師も自分たちしか飲みに行く相手がいないから、結婚相手としては薬局の薬剤師ではなくて・・・、製薬会社って絶対その支店に一人薬剤師がいなくちゃいけないんですよね。だから社内の女性薬剤師は結構モテるパターンが多いですね。

―:なるほど。

元MR:事務の人ってのは普通の会社でもそうですけど、朝とか昼とか連絡が多くなるんで、遠くに行ってる者にしては、話す人は絶対会社の事務ですよね。だから結局いろんなことを話したりするんで、単身者にとっては、単身者の独身者にとっても唯一話せる身内であるわけですよね。どうしても薬剤部がある課以外はどうしても男が多いんで、どうしても接触の機会が少なくなるからですね、薬剤師か事務の人ってことが多いですよね。

―:そう考えると普通の会社と同じですね。

元MR:あとやっぱりナースですね。得意先ですよね。これはどうしても、病院内での仕事をずっと見てて、つい名前を呼ばれたりとか、ちょっと入って雑談したりとかありますんで、やっぱり多いのが、業者関係の忘年会などに入るとナースの人は結構いつもしっかりしているのを見てるけど、飲み会になったら結構面白かったりする。そういうことで付き合うことも多いし、やっぱり薬とか病院内の話題が多くなるんで共通の話題ができるということですね。それとか自分の会社の上司の話題「おたくの上司はちょっと変わってるね」とかそういう話から入っていけばですね、病院だったら「(病院の)あの人は変わってるからね」とかいう話になってくると「そうだね」とか、そういう話から始まるのがナースとの出会いですね。

―:共通点がありますよね。

元MR:ですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの結婚生活

服装について

―:MRの服装っていうのがあるんです?

元MR:制服じゃないけどMR姿みたいなもの、結構自分としてあると思うんですよ。病院とか行ったら一種違う雰囲気な人っていると思うんですよね。待合室なんかに。それが必ずMRです。卸さんにしても他の業界の人にしても、やっぱり受付で明るく挨拶してちょっと出ていく人多いですけど、待合室にじっと座ってて異様な雰囲気を放ってる一団、これがMRです。寄せ付けない。子どもは寄って来ないですね、あの一団には絶対。ビシッとスーツ着て、硬い顔して眼鏡かけて、大抵それはMRです。

―:ちょっと地味なんですね。元MR:そう。必ず地味なスーツですね。派手な赤いネクタイなんかとんでもないです。

―:本当ですか。

元MR:やっぱり地味なネクタイから地味なスーツ着て、ピシッと着て、夏でもスーツを着てますね、長袖のスーツ。絶対そう。上司からそうやって「絶対夏もスーツは着るんだぞ」って言われるところもあります。何軒か僕知ってますけど、嫌だったんですけど、そう言われるから。

―:やっぱり言われるんですね。

元MR:あと最近女性のMRが増えてきたんですけども、女性の場合ももういきなり見るからに女性MRってわかりますね。リクルートスーツですね、まさに。黒いスーツなんかですね。時々すごく明るいスーツ着てる子がいるんですけども、保険のお姉ちゃんみたいな感じになってる。これはあんまりよくないんじゃないかなと思いますけども、大抵そうですね。リクルートスーツなんか着て、黒のスーツなんか着てるのは女性MRですね。なかなか普通の生活いないと思うんですけれども、大抵病院でそれがいたら女性MRですね。今だから結構外資系も増えてきてですね、どこも会社何人かは女性を使おうと決めてるみたいで、結構女性MRもすごく増えてるっていう話は聞きますね。まあ女性の方が院長も結構喜ぶっていうか、話が弾んでくるんですね。

―:そうなんですか。

元MR:だからここ一番になると結構上司と一緒に来たりするんですよね。だからそういう使い方っていうか、女性特有の使い方もしてるんでしょうけど、僕らから言わせればきついんじゃないかなと。夜の飲み会とかゴルフの接待とかいろんなものがありますから、女性MRも頑張ってほしいんですけども、辛いところはあるかもしれないですね。MRって毎日朝卸さんに行くんですけども、卸さんってほとんど男です。やっぱり商品運びますからどうしても男。まあこれも女性もいますけども、メインが男ですからそこにやっぱり女性が来ると華ができますよね。だから女性MRが雇ってちょっと話も聞きやすいっていうのもありますね。男が4~5人囲んで、そして女一人居るとやっぱり卸としても女性のメリットもあるかなと思いますね。薬なんか堅い話、ちょっとその先生とか卸さんとしてもですね、気軽に話せるっていう面もありますね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRのアイテム

MRとパソコン

―:タイムカードとかって無いんですか?

元MR:無いですね。

―:本当ですか。

元MR:朝行く必要っていうか、会社に行かないんでタイムカードを押す必要はない。それはホント、個々の管理にまかされている。

―:そうなんですか。

元MR:だから何かという時は自由が効くんですけれど、自由な反面「売上はおまえに任しているんだ」「管理しろよ」と、全部。だからその辺の「この病院で、この薬どれくらい使っている」とか、逐一チェック出来るんでしょうけれども、それはもう自宅で出張とかその遠くに行ってると、自分のパソコン上でそれを自分でチェックして「何で売り上げちょっと減ってるんだろう」とかそういうのするんですね。そういう営業なんでやっぱりきつくもある。まあ考えようですけどね。これは大変な事ですよ。

―:そうですね。

元MR:よくその、ノートパソコンなんで、車上荒らしとかいって、盗られちゃう事たまに聞くんですけど、パソコンそのものよりも、中の情報、よくテレビなんかで個人情報が流出したとかあるじゃないですか。だからそれやられたら大変だと思うんだけどなんとかしてるんでしょうね。大事件になったのは聞いたこと無いですけどね。多分そいつらは怖い目にあっているんだと思うんですけども、自分で考えても嫌になるんですが、どうしても置くことが多いんですよ。同様に会社のチェック、それ持って回りますから、いちいちそれをずっと持ってくるほど、まだちっちゃくも軽くもないと思うんですよね。モバイルっていっても、やっぱり普通のB5かA4ぐらいのノートじゃないと仕事には使えないからですよね。

―:まあ、どうしてもパソコンは要るって事ですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRのアイテム

試供品について

―:メーカーさんって結構多いですよね。販促品。実は僕も結構試供品貰ったりするんですよ。

元MR:そうですね。だからメーカーはその医薬品にしても、いろんな物のメーカーにしても内容の販促小物類っていうのは、その医薬品を付けるわけにいかないので、医薬品に関するそれのネームが入った下敷きとか、ボールペンとかファイルとか多いですね。僕も入って来て思ったのは(卓上時計を持って)こんな小物作ってあるんですね。大手メーカーはうまいですね。先生がそれがよく目につくところに置けるペン立てっぽい、カレンダーぽい、時計とかみたいな物。大手ならちゃんと考える。それで金かけている所はいい販促物も使えるしですね、いい物たくさんありましたね。そういった物が車の中にいっぱい積んであるわけですから、知らない人が見たら何かあるなと思って荒しちゃうのも分かるような気がするんですけれど、そういうのを見えるところに置いてはいけないんです。ほんとに鞄とか販促品とかパソコン置くんですよね。だからそういった物が車の中にあふれかえっているんで、狙われやすいという現状ですよね。

―:、なるほど。先生と会話がない時に「ちょっとこれどうですか」って。用事がない時に。繋ぎの会話として言ってみたり。

元MR:まさにそうですね。毎月毎月最新の資料というか、最新の薬の情報があるわけでは無いんですよ。だからそういう時に日常会話の中で、「先生こういった物が出ました」って、「ちょっと使ってみませんか」とスタッフの人にもちょっと声をかければスタッフにもドクターが「こんなのもらったよ」とか言ってですね、結構喜ばれる事もある。またそれを配れば定期的にそれを欲しがる所も出てくるんですね。

―:なるほど。

元MR:「今度何を持ってくるの」「この前これ貰ったけどまた頂戴よ」と言われても、それは時々変わってくるもんでなんで、その辺は臨機応変に「先生またいい物出たら」とかいう事であくまで繋ぎですね。薬の話題がない時の繋ぎ。

―:たしかに、薬の話題ばかりあるわけじゃないだろうし、それに薬の話ばっかりじゃ・・・。

元MR:そうですね。だから「薬の話をウチに来てするな」って言う先生も時々います。結構いましたね。「面白い話題を持って来い、お前はそれでいい」と。薬の話をするなって言われるけど、上司とか来た時は薬の話しますからここ一番という時はしますけれど、普通は雑談ばっかりです。ほとんど。

2009年6月 1日|

カテゴリー:日記

資料とプレゼン

―:副作用の情報なんかをまとめてプレゼンって話を前も聞いたんですが。

元MR:そうですね。資料としては一番大きな物として、これは持ち歩くことは無いと思うんですけれど、会社の会議資料的な物も、一応自分で持っているんですけれども、それは家に置いている事が多いんですけれども、その中で受けた薬の講習じゃ無いけれど、販促資料みたいなものですね。今月に関してはこういった題材で先生方にアプローチしていこうと。毎回毎回おんなじ事言っても先生方飽きてくるし、最新の学会の資料とかそういうのを本社から回ってくるんでそれをきれいにファイルしたりとか、それはもう個々のMRに任せられているんですけれど、自分で説明しやすいようにファイルにまとめて、パラパラと2~3分で話せるように。

―:すごい。ファイルしたりするんですね。

元MR:ですね。それからもうファイルには結構今でもこだわるタイプですね。

―:なるほど。

元MR:それ使えばいいんですけど、やっぱり事前準備が好きなタイプでなんで、こうすればこのページって先生が質問されたらここを開けると。いや、僕の以前のその上司は結構そういうの好きだったんで「ちゃんと言えるようになれ」と。「どこから先生が質問してきてもいいように、それにはちゃんとファイルで揃えておけ」と言われてまして。うるさい上司だったんで、自分では、それを完璧にしていましたね。

―:なるほど。

元MR:準備だけは完璧にしていましたね。それをなかなか使う事は無かったけれど、準備しているという事は心構えとしては、安心するじゃないですか。先生がどんな質問してきても。

2009年6月 1日|

カテゴリー:日記

MRと車:その①

元MR:営業はだいたいそうだと思うんですけど、ずっと一日中車に乗っているわけじゃないですか。MRなんて特にもう車の中が仕事場じゃなけども、車の中に資料なんかも積んでるんだから、やっぱり車選びにうるさい人多いし、社用車だから選ぶわけにはいかないんですけど、その辺、今日は話してみようかなと思ったんですけれど。

―:そうですね。たしかに一日回れるケースが3~4軒ぐらいと前に言われてましたけど、まあ、そう考えるとそうですよね。

元MR:ずっと一日中物持って回っているわけではないですから、訪問先への距離も遠いですから、やっぱり車に関しては、車がオフィスのみたいなものですからですね、いかに取り出しやすい資料があったりとか、販促物がそこに置いてあったりとか、パソコンでそこでパッと調べたりできる、ちっちゃな移動オフィスみたいなもんの役割があると思うんですよ。だから車には結構凝ってるし、車好きというのも結構多いですね。

―:そうですね。待機の時間とか、診療が終わって営業かける相手の時間帯待っているという。

元MR:ですね。その時間は長いですね。車乗ってる時間は長いですよね。だから次に移動する時間が・・・。普通の1つの市の中に量販店があったり、お店があったりする商売と違うから、どうしても違う町に行かなくちゃいけないから、一日に街を移動していかなくてはいけない。高速に乗ってどんどん移動しなくてはいけない。100キロ200キロ一日に移動しちゃいますからね。

―:そういえば前言われてましたよね。高速道路でガソリン満タンについで、どっちが先にガソリンが切れるか勝負だという。

元MR:ですね。そういう、それは遊びではあるんですけど、そういう遊びはよくやりますね(笑)。どこまで同じリッターで同じ車に乗ってどこまで走るかとか。

―:なるほど。

元MR:結構ギリギリまで持つとその勝負というのは結構ハラハラするけど結構楽しいなという事もよくやってましたね。

―:ほんとですか。それちょっと楽しそうですね。ガソリンってランプが点滅してもまだ結構走るんでしたっけ。

元MR:10キロ・・・20キロいかないと思うんですけれど、絶対10は走ってますね。メーターが点滅してから、その後Eがありますよね、その一番下のメモリからいかに走るか、これが一番楽しいですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRのアイテム

MRと車:その②

―:荷物が結構多かったりすると、やっぱり荒らされたりするという事があるんじゃないですか。

元MR:そうですね。これは一人暮らしの独身者のパターンですけれども、地方に出張に行くとどうしても、その中にすべて物をいろいろ積んでいる。パソコンからすべて積んでることが多いので、まあ駐車場に停めていても荒らされることもあるんですけれども、結構自分のアパートに停めていて荒されるという話を聞きますね。アパートといっても、結構転勤が多いので、会社の人たちに近くのちょっと適当な駐車場見つけてもらうんですけれども、アパートのすぐ前とか、マンションのすぐ下とかそんな都合の良いところってなかなか無いじゃないですか。だからどうしても離れてしまう。目が届かない。そして朝起きて行ったら車が荒らされている。散々会社から文句は言われるんですけど、防御する方法は無いですからね。

―:そうですね。でも説明用のプレゼン用のファイルなんか作っていくわけじゃないですか。

元MR:そうですね。だからMR独特の荷物としては、助手席と後部座席とトランクといろいろ荷物を乗せているんですけど、助手席にはいわゆるMR鞄、独特のよく三角形の鞄、見た事あると思うんですけど、最近はまあ少ないかと思うんですが、10年20年前は皆三角形の鞄ですね。その理由って、三角形の鞄って歩きながら、ポンと地面に置けるんですね。だからドクターと話しながら、ちょっと説明書をパッと取り出して、そこに鞄を下に置いて、ドクターと2人だけで話すという事ができる。なので立つ鞄、三角の特徴のある鞄ですね。

―:なるほど、やっぱり立ちっぱなしという事が重要になるんですね。

元MR:ですね。ここでも開業医と大学病院の差が出るんですけれども、大学病院なんか特に、歩いているドクターを捕まえなくてはいけない。医局に行けば、一番いいんですけれども、医局もなかなか制限時間があって入れなかったりするんで、その辺歩いているドクターを捕まえてセールスする、立ち話的に話してセールスすると、薬の話しですね。そういう事が多かったんで、やっぱり捕まえてパッと話せる、それが大事ですね。

―:なるほど。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRのアイテム

MRと車:その③

―:そうなんですか。ところで他県ナンバーが多いといのはどういうことなんです?よその県に出張するということなんです?

元MR:僕らの仕事というのは転勤が多いんですよ。最初に車買った時点で、会社の車なら同じ県とか、同じ名古屋とか東京とか近くの県だと思うんですけど、自分の車だと最初買った所の県名がつくと思うんですけれどどうしてもが転勤多い、担当地区を変えるの多いんで、どうしても病院の前とか見てもらうと分かるように結構他県ナンバーが多いですね。だからどうしても、アパートに停めていても他県ナンバーになっちゃいますね。他県ナンバーというと狙われやすいというか、用心が甘いというかな。そういったのも特徴ですね。MRの車として。

―:なるほど、自宅からもう直でという事ですね。これは。

元MR:そうですね。だからこれは車の話題では無い。営業の仕方としてですね。以前も話したとことあると思うんですけど、普通だったら、自宅から会社に行って、そして自宅に車置いて帰ってくるというのはまあ一般的だと思うんですけど、メーカーに限らずどの業種の人もそうかと思うんですけど、地方に行っている人たちは、その自分の車で得意先にそのまま行って、商談していろんな所に回って、出張したり、泊まったりして、そしてまた自分の家に戻ってくる。そして月に2~3回の会議の時だけ会社に行くというシステムなんで、もう自宅の直行、直帰という営業形態があるんですね。それがMRの場合根付いてますね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRのアイテム

製薬業界の展望:その①

―:あと、業界的には将来どうなりそうですかね。その辺僕ちょっと気になるんですけれども。

元MR:業界の将来の展望。う~ん。

―:将来の展望って業界ごとに違うと思うんですよね。不景気なんでどこもちょっと苦しいとは思うんですけれども。その中でもMR業界っていうのは。

元MR:MRは・・・いい!!

―:いいですか!!

元MR:世の中はいまこんなに不景気だけど、昔の知り合いによく電話すると、「いや、ほとんど関係ない」って。

―:ははは。

元MR:「それが薬業界のいいところだ」って。周りの不景気に惑わされない。

―:ふ~ん。

元MR:周りが不景気でも風邪が流行ったらその風邪薬の売れ行きはムチャクチャいいし、そういう薬があったら、もし風邪が流行ったら絶対買うし。あとやっぱり不景気とか経済に左右されない。それが良いからっていうんで俺もその業界に入ったし、今もやっぱり現役のMRに聞いても「あんまり関係ない」と。不景気に関係ない。

―:ああそれはいいですね。

元MR:この業界はそれがいい。だから株でもそうだけど、あの不景気で何も(好材料が)ぜんぜん無くなったら「薬のメーカーの株を買え」とかよく言われる。浮き沈みが無い、ほとんど。医薬品でいいのが出たりすれば、それは上がるけど、経済には左右されない。だから業界的にいい。医薬品業界はいい。

―:まあたしかに体壊す人って絶対いますからね。

元MR:不滅の商売だからね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:製薬業界を取り巻く環境

MRと病気

―:MRさんが病気にかかりやすいっていう体質とかあったりとか、なかったりとか。

元MR:自分の体験談ですから決してMRに限ったことではないとは思うんですけれども、転勤とかいろいろ経験して各営業所とか見て回っているとどうしても病気がちな人が多い、目についたんですね。だからこの業界にMRに関係することではないかも知れないですけれども、「ああ、この業界だからなるのかな」と思われることもままあるのでですね。

―:結構感じる事が多かった・・・?

元MR:営業所20~30人の所を2~3カ所回ったんですけれども、4~5年に1人、結構重大な病気、がんを始めそういうことになっていくんですよ。働き盛りの40代50代の人が。それでああいう重い病気になってしまうと、2~3年で亡くなられることが多いので、「ああ、この業界ってこういうことが多いのかな」と結構思わされましたね。

―:そうなんですね。

元MR:さっきの離婚の理由と一緒で、どうしても長期出張とか多くなってくると食事が不規則になるということもあります。MRの場合、僕の一日で言うと、朝ご飯を食べなくて出ていっちゃったりする。これは独身の場合ですけれども、みんなメーカーとか集まって朝モーニングを喫茶店で食べますね。それが9時か10時、11時ぐらいまでなっていることもあるんですけどね、それを食べて、それから今度は昼にちょっと訪問して、それから1時から2時ごろにお昼ご飯を食べると、そして今度はまたまたちょっと休憩があって6時とか7時ごろ病院周りすよね。それで家に帰って、......担当地区が遠いと、1時間2時間かかっちゃいますから、どうしても8時~9時ですよね。こういう生活パターンだと思うんですよ、普通。MRの生活の普通の生活は。

―:不規則ですよね。

元MR:自分の場合ですけれども、独身の間、ずっとそういう生活をしていたりして、飲み会とかも多かったりすると、どうしても体を壊しちゃうことが多い。そのままずっと流れて行って結構重い病気にかかっちゃうことも多いのかな、という気もしますね。いつも病院じゃないですか。行っているところが。だから病気になって病院に行くっていうのが、なんか凄く嫌なんですよ。

―:仕事場に顔を出してるみたいですよね。

元MR:ですね。いつもここに仕事で行って嫌な思いをしているのに、また病気になって、また行くのかと。いつも先生に病気の話をしてるわけじゃないですか、まあ薬の話ですけど。それで病気になって病院に行くって、なんだかとっても嫌な予感、嫌な気持ちがするんですよ。病院嫌いって仕事柄行っているんであって、診察とか受けたくないなという気持ちが湧いてくるんですね。

―:やっぱり病院って行きたくないもんですか。

元MR:そうですね。それでこの業界のMRというのが、病気がちになりやすいのではないかと、そうしている事によって無理しちゃう事も多いんじゃないかと。ちょっと基礎知識があるだけに、それを放っておく場合が多いんじゃないかと。そういうわけで病気で亡くなる場合も多いんじゃ無いかなっていう気がしますね。

―:それだけ感じるって事はそういう場合が多かったっていう事なんでしょうね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:待遇・労働環境について

薬が変えられる時:その①

―:またちょっと凄い話になったんですけど「薬を変えられる時」。これって自分の担当している薬がよそのメーカーさんに行ったりとか、よそのメーカーさんの薬がこっちに来たりという話ですよね。

元MR:そうです。それ一大事です。これは会社にとってはとんでもない事です。でも、こういうのをいっぱい経験してます。

―:ふ~ん。

元MR:だからこれをちょっと、10年~20年のキャリアで(薬が変えられる時って)どんな時かなというのをちょっと考えてみたんですけど、大体大きなものとしてはどうしても担当のMRが変わる時ですよね。その病院の担当のMRが変わるとき。どうしても、先生としては「このMR、この人に言われたから使っている」という事が結構多いんですよ。本当は薬の性質でしょうけれど、本当は使わなくちゃいけないのは。でもどの薬を使っても一緒なんですよ。本当は。

―:そうなんですか。

元MR:だって国が認めてますから。だから効能効果としては一緒なんですけれども「この人がこうやって勧めてくれるから、じゃあ、使ってみようか」っていうことが多いと思うんですよね。だからその担当者が変わる時「じゃあ担当が変わるから違うのも使ってみようか」となる。先生としては軽い気持ちですよね。そこをいかに、MRが行って「変わってもこれを使ってください」とはいうんですけれども、やっぱり先生は人が変わっちゃえば、今がチャンスとばかりに変えちゃいますよね。

―:人の変わり目は仕事の変わり目ですからね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:製薬営業のポイント

薬が変えられる時:その②

元MR:普段は(薬を変える)理由が無いので、その担当が変わるというのを理由に変えられることが多い。これって結構重要な事ですから(担当替えの件は)同業者には絶対に言わないし、身内とかちょっと周りの人にも言わない。どこから漏れるかわからないので。

―:そうなんですか。

元MR:だから僕も前の会社を辞めましたけれど、もう言ってもらえないですからね。どこからバレるかわからない。それは会社の命運がかかっていますからね、会社の薬を変えられるということは。

―:4月に一斉にとか、9月に一斉にとか、そういう、機械的なものでもないんですか?

元MR:ですから、たいていそれが多いですよ。多いですけれども、やっぱり突然何かしら変わる時があるじゃないですか。どうしてもそういう時がありますから。大体3月、9月とかが多いんでしょうけど、まあ先生たちもそれを見計らってはいると思うんですけれども、でも2~3年は一緒ですからね、あんまりそういうことはおくびに出さない。逆にこっちから先生に「どうもありがとうございました」なんてことは言わないですよね、絶対。

―:なるほど。

元MR:「先生、僕変わったからお願いしますよ」と先生だけに納めてもらう。既にいつの間にか新しいMRが来て入り込んでいるとか、そういうシステムです。

2009年6月 1日|

カテゴリー:製薬営業のポイント

薬が変えられる時:その③

元MR:後は薬によっては、新しい効能・効果とか発表されることがあるんですよ。「この薬、あんなものにも効く、こんなものにも効く」というのが結構、会社で調べているんで、そういうのが見いだされた時に「じゃあこっちの新しい薬が、こっちの方が効果があるか」ということで変えることもままありますね。それから値段の部分、これも絶対ありますね。薬価改正があった時には「じゃあ一斉に見直してみよう」と、それは卸さんとかと協力して、同じ薬、薬効・それはチャンスでもあり、ピンチでもありますよね。

―:チェックされるっていう?

元MR:同じ効能・効果だったら、やっぱり安い方を使いたい。まあ、利益がある方を使いたい。それは先生との駆け引きでしょうけれど、ずっと沢山使う薬だったら安い方が患者さんも喜ぶし、いいんじゃないかと、そういうのも加味されて考えますから。こういう時、薬価改正の時も薬を変えられる時、変える時でもありますね。どうしても薬ですから副作用情報というのが出る時があります。そういう副作用情報が出回った時に、一斉に替えられますから、メーカーとしてはそのフォローの為に絶対副作用情報を、医薬品情報を持って行ってフォローはしますけれど、先生としてはやっぱり嫌ですから。「じゃあちょっと他のを使ってみよう」という風になりますよね。そういう事も多くなりますね。

―:確かに。何の営業にも共通して言えることですよね、これって。

元MR:でも結構、不可抗力もあるんで。しょうがないかなという所もままありますよね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:製薬営業のポイント

薬が変えられる時:その④

元MR:あと担当者、担当MRに責任に責任がある場合ですけど、これは自分の努力が足りないのでしょうがないかなと思うんですけど、そういう時はどういう時かというと、まあ、訪問が無くなった時。これは自業自得。自己責任。あと卸さんとの力関係ですよね。だから同じ薬が出ても、他のメーカーの方が卸さんの力関係が強ければ、卸さんというのはしょっちゅう病院と行き来していますから、メーカーと仲が良い、悪いというのではなくて・・・これはどう言ったら良いのかな・・・会社ごとの、やっぱり大手の場合はそれだけ利益が大きくなるので、それなら利益の大きい方を使おうかと、だったら、そっちの卸さんはそっちの売り上げの方を欲しいわけですらから、うちの方の利益として大きい方を売る。

―:さっきの努力じゃないけど。

元MR:どうしようもないですよね。

―:やっぱり会社ごとに得意技があるでしょうからね。

元MR:会社としては効き目があるから薬を出しているわけであって、先生が「薬使ったけど効果が無い」という場合も、あの手この手を使っていろいろと効果がある情報を持ってきますね。「でも本当は先生、こうなんですよ。ここを使い続けることによって効くんですよ」とか、医者がいかに効かないというイメージを持たないようにするか、そういうことですよね。薬が効かないとかそういうのが続くと「おたくのメーカーが持ってきた他の薬はなんかあんまり信用ができないんじゃないか」っていう事になってくるんで、そこはやっぱりMRが行っていろんな資料を持って行ったり、薬剤師・・・本社からの薬剤師を連れて行って「やっぱりもうちょっと使ってみようか」とか、そういうフォローするのがMRの仕事であって、そこにMRの力がかかってますね。

―:いやあ、なるほど。

元MR:「おたくの薬使ってるけどいまいち効果がないから」とか言われて引き下がる様じゃ、駄目なんですよね。

―:売り込むだけじゃないということなんですね。 

2009年6月 1日|

カテゴリー:製薬営業のポイント

飲み会は仕事!?:その①

―:MRさんって医療機器のメーカーさんとかと関係はあったりしますか?

元MR:ああ、当然深いですね。出入りするときはだから、どうしても、あの歯医者にしても目医者にしても、機器が・・・高い。やっぱ何千万からするから、その人たちは薬以上に先生にベッタリにならないと、一台入れてもらえれば何千万、何百万から何千万の儲けになるから、薬以上の、なんか深く入っていますよね。

―:ふ~ん。てことはそこでお互い仲良くなって情報交換みたいな。

元MR:そうですね。やっぱ飲み会とか。新年会・忘年会とかは絶対、委員としては卸からメーカーから全て呼ぶ。それに呼ばれることが仲良くやってる証拠だから。あそこが呼ばれて無かったよとなれば「ああ、あそこは切れたかな」と。

―:ははは

元MR:でも、そういう情報のほうが結構大事ですよね。「あそこの新入社員が、若いやつが忘年会に来たけどこっち来てないぞ」とか、「いや、あいつは粗相をして出入り禁止になった」とか。そんな話ばっかり。

―:本当ですか?

元MR:で、「あいつは何で粗相をしたんだ?」とかって言うと「いやあいつは看護婦さんとイチャイチャしてたから」とか、それで先生に見られて出入り禁止になったとか。

―:そんなのあるんです?

元MR:そんなのしょっちゅうある。だから、いかに先生の機嫌を取るか。だから飲んでも馬鹿できない。

―:はぁ~

元MR:だから飲み会は仕事なんだと。

―:あぁやっぱりなかなか大変ですね。でもあのそれだと飲み会を楽しめないっていうか。

元MR:楽しめない、全然。先生が居たら全然楽しめない。それがだから結構課長とか所長クラスになってくると、それを一緒に、フランクに話すことが仕事だから。20~30の若造だとやっぱどうしても緊張しちゃう。先生と一緒にいいクラブに行ったりすると、どうしても舞い上がっちゃう。そういう話を良く聞く。課長とか所長クラスになるとホント、人生経験豊富って感じさせられる。なんでもドクターに話を合わせる事ができるからすごい不思議ですね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの営業スタイル

飲み会は仕事!?:その②

―:やっぱ飲み会っていうのは外せないものですよね。

元MR:そうですね。これはどこのメーカーでもあると思うんですけども、特にMRの医薬品業界の飲み会っていうのはちょっと一風変わったものがあるなと思いますね。

―:何ですか。

元MR:「よし、今日はみんなで飲みに行こうか」っていうあの飲み会とは全然違う。MRにとって飲み会は仕事ですからね。だからどんな芸を持ってるとかいうのも結構業界で評判になりますよ。「あいつ、あれができるぞ」とか「あいつは歌がうまいぞ」とか、「あいつ、隠し芸はすごいものを持ってる」とか、そういうのがあるから。先生から呼ばれるっていうのは大事なことですからね。だから僕が経験した中でも「あそこの忘年会に行くと絶対一芸やらなくちゃいけない」とかそういうのがあるから、結構きついっていう話もあるし、絶対何かしなくちゃいけないと、そういうのもあるんで。

―:何かあります? やっぱ手品とかあるんですか?

元MR:何でもですね、たぶん。先生、スタッフ喜ばせればいい。何でもいいんです。一発芸でも何でもいいんですよ。でもそれを結構ふざけ半分で楽しくやれるやつもいるけど、やれないやつもいるじゃないですか。そういうやつにとっては結構そういう飲み会って負担なんですよ。知り合いばっかりならいいけど、やっぱり知ってるやつが自分だけですからね。あとはまあ違う会社であっても、そんなに親しくないですからね。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの営業スタイル

飲み会は仕事!?:その③

―:何か飲み会に関する面白いエピソードってありますか?

元MR:ちょっとこういう事もあったんで話そうかなと思うんですけど、あるメーカーの新人がその得意先で飲み会に参加できるという事になってですね。飲み会に呼ばれるっていうこと自体、結構MRにとって嬉しいことなんですよ。大中小、大手メーカー、弱小メーカーとかいろいろあるけど、そのメーカーに呼ばれるってことは「あ、もう先生認められてるな」と。去年来てなかったけど、今年呼ばれるとか、去年来たのに今年来てないとか
結構そういうのって得意先との関係としてるんで、そういう呼ばれることは大事なんで。

―:ですよね。やっぱりいろんな所に顔出さないと始まらないですからね。

元MR:呼ばれて行くっていうことはうれしいんですけども・・・ある新人が呼ばれて最初の飲み会なんで頑張ったんでしょうけども、ほかの慣れてるMRにとっては院長、結構気難しい院長なんで院長の気を引こうといろんな話をするんですよね。そして周りも結構緊張の糸ピーンと張ってるんですけども、その若い新人MRに限っては、初めての飲み会なんで緊張し過ぎちゃって、先生の近くに行って、ちょっとお酒も回ってきて、段々お酒も回ってくるとどうしても新人なんで、口も達者なんですね。

―:ええ。

元MR:そうして病院なんで看護婦さんもたくさんいますね。どうしても院長と話すより看護婦さんと話すほうが楽しい。そっちのほうにちょっと近寄って行っちゃったんですね。やっぱりその同じ部屋なんで、先生からも目も届きますよね。どうしてもそういうところ見られますから、その日は楽しく二次会も行って終わったんですけども、みんな「ああ、よかったな」と終わったんですけども、次の面会日ですね。ちょっと彼が呼ばれちゃって、院長先生から「あの醜態は何だ」と。どうしてもそこで何をしたかは分からないんですけども、結構そのスタッフ関係と親しいこと喋ったんでしょうね。それが先生にとっては気に入らなかったと。それだけで結構彼は出入り禁止になりましたね。かわいそうだったんですけど。

―:それ、ひどいですね。

元MR:スタッフっていうのは、そこではホステスじゃないんだと。自分たちにとってはお得意さまなんだということ分かっとかなくちゃいけない。親しく話してもあくまで自分は理性を保っとかないといけない。あくまで院長先生を楽しませるための会であると自覚がいる。いくらスタッフが盛り上がってもそれと一緒に絶対盛り上がってはいけない。それが絶対原則だと思うんですよね。そういうので一緒にナースと盛り上がってると、痛いしっぺ返しに遭う。これがその飲み会で感じたことで、僕はナースは先生が女装して飲んでいる、そういう飲み会だと思って臨むべきだと。そういう目に遭ってる新人を何人か見ましたね。

―:凄い話ですね。いや~すごいな。でも確かに格言ですよね、それって。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの営業スタイル

飲み会は仕事!?:その④

―:ところで飲み会に使えるおすすめの芸とかあります?

元MR:僕のおすすめの芸ですか。

―:「これ良かった。これは無難に場を流せる」っていう、無難にいける芸。

元MR:無難に流せる......。これ言っちゃうと本当にあれですからね。俺は○○の一発芸(注:当時担当していた薬のロゴマークのモノマネ)だけしましたよ、それだけ。なんも芸なんかない、それは芸が無いって正直に言って、そしてあの芸をすると。あとは歌とか歌うしかないですからね。結構持っとかないといけないですよ。

―:ですよね。

元MR:あと「あの芸は彼だ」と分かる一発芸。あまりに時間を延ばしてもいけないし、嫌がるといけないし。この芸は仕事なんですから。

―:確かにあんまり下品なものだったらいけない・・・。

元MR:とんでもない!!というか盛り上がってくるとそれも先生自体が、それを喜んでる先生、それを見抜かなきゃいけないんですよ。結構お下品な芸好きだなと、じゃあやってしまおうかと。それも結構あります。当然よく先生方、病院っていうのは夫婦でされてる方多いんですよ。だからどうしても喜ばないとか、その辺もあるんですね。

―:なるほど。

元MR:スタッフが喜んでも先生が喜ばないこともあるんで、それで。院長と奥さんを一緒に喜ばせることって結構難しいですね。若いやつがいかにうまい歌歌っても、「そんな歌知らない」って言われればおしまいですからね、スタッフいくら喜んでも。よくあるのがふと先生、院長先生とか来るじゃないですか。スタッフ喜ぶけど、院長はその歌知らない。「おまえまずいだろ、それは」っていうことよくある。だから自分たちが行ったらそれ相応の歌を歌うと。その辺を考えていかないと。

―:じゃあTPOとしては、今流行の最新ヒットチャートナンバーワンなんかよりも「2億4千万の瞳」とかの方がいいんですね、きっと。

元MR:絶対そっちのほうがいい。

―:分かりました。ありがとうございます。

2009年6月 1日|

カテゴリー:MRの営業スタイル

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